VWポロR WRCの2017年仕様のテストがグロンホルムのドライブで始まりました。いまのところ外観はおもったほど大きな変化はないようにも見えるけど、それよりやっぱり速さの印象がかなり違います。新エンジンは380馬力まで許されていますが、このテストカーのエンジンの音も2015仕様とかなり違いますよね!
というわけで、ポロ新旧マシンを見比べつつ、2017年WRカーのテクニカルレギュレーションについて、判明しているところについて2日にわけてご紹介したいと思います。
テクニカルレギュレーション:新しいWRカーのテクニカルレギュレーションは、2014-2016年のものがベースとなり、これらに修正を加えたものが2017-2019年において新しいWRカーのレギュレーションとなります。ただし2011〜2016年にホモロゲーションを受けたWRカーを新しい規定のパーツでアップデートして2017年以降使用することは認められていません。
フロントバンパー:空力パーツなどバンパーのデザインを自由に行うことが可能。ターマックスペックではタイヤ前のバンパーへのスプリッターを装着できる。
フロントボディワーク:プロダクションカーのオーバーハングの最前部より最大で+60mm飛び出したデザインが可能となる。地上から500mmまでがフリーゾーンとして規定されるため、バンパーの下端を前方に延長させたチンスポイラーはもちろん、ウィングのような空力付加物が可能となるかもしれません。
リヤディフーザー:リヤバンパー後端より最大で+50mm出したデザインのディフーザーの装備が可能。開口部400mm x 1250mm、形状自由。
リヤウィング:これまでより大きなサイズのリヤウィングに変更。プロダクションカーのオーバーハングの最後部より最大で+50mm出したデザインが可能。これまでどおり調整は禁止。
フェンダー:表面に開口部の切れ込みを入れることは可能、インレットとアウトレットは禁止。
サイドシル:全幅規定内のサイズでドアの下にサイドシルを装備することが可能
いまのところフロントドアは形状と材質の変更禁止となっていますが、これほど小さなマシンに380馬力を与えてしまったわけですから、サイドインパクトに対する安全性を高める意味でもなんらかの構造物をドア外に装着させるべきでは?