フォード・フィエスタRS WRCの華麗なフットワークを生んでいるレイガー・ダンパー。きらびやかなパープルが目印です。
フィンランドでは新しいレイガーにアップデートされたということで注目していたのですが、結果には見えませんでしたが、すばらしい足ですね! VWと比べちゃうとちょっとスピードのレンジの差がありすぎて違いがわかんないけど、カスタマー向けの販売も設計に考慮に入れなければいけないため、あんまり長いストロークではないと言われているわりに、本当に長くしやなやかで、トラクションもキレもあります。高速のジャンプの着地もしなやかですよね!
マルコムは以前、最新のフィエスタをヌービルに乗せたいと語っていましたが、まさしく勝てるドライバーを乗せてみたい、そんなマシンに仕上がってきているように思います。
レイガー・ダンパーのレイガーって、社長の名前かなにかだと思っていたのですが、オランダ語で青サギのことなんですってね。なんで、鳥の絵が描いてあるんだろうとは思ってたけど。
1997年にMスポーツがフォーカスWRCに初採用した当時は、オランダ語の発音でレイガーと呼ばれていましたが、いつの間にかMスポーツのみんなはライガーと英語式に呼んでいます。
レイガーはいまでは世界ラリー選手権だけではなく、さまざまなモータースポーツで活躍しているけれど、Mスポーツがブランドとして抜擢した当時はほとんどダンパー業界では無名の存在でした。サインツも嫌っていましたし。
あれから15年あまりが経って、いまはもうMスポーツと一心同体のような存在です。Mスポーツのマシンの足には必ずレイガーが輝いているくらい仲良しなわけですが、実はマルコムがレイガーの大株主というグループ会社といってもいい存在なのでありました。本当にマルコムの先見の明には驚かされます。