読者の方から、APRCマレーシアに出場していた中国の東南汽車(South East)のランサーエボリューションEXについて問い合わせがありました。
記事ではエントリーリストにあわせて三菱ランサーエボリューションEXと紹介しましたが、正確に言うと、東南汽車-ランサーEXエボリューションとなるようです。エンジンフードのエア抜きの穴の形状も本家とは異なるようですね。
東南汽車は、三菱自動車も25%出資して生まれた中国の自動車メーカーで、中国で三菱ブランド車のライセンス販売をしています。昨年末から同ブランドの新しいランサーEX(翼神)はエボX顔となり、エボリューションモデル(運動版)のキャンペーンでは、増岡浩さんも「日本ラリー界のシューマッハ」として神格化されて紹介されています。ランエボ人気も急上昇らしいですよ! ひょっとして爆売れ中?
中国の万宇ラリーチームはこれまでAPRCなどのFIA選手権には三菱ランサーエボリューションそのものを走らせていましたが、APRC主催者によれば、今回万宇ラリーチームがエントリーしたランサーエボリューションEXはFASC(中国自動車スポーツ連盟)の車両規定に基づいて中国ラリー選手権のために製作された東南汽車のマシンで、今回からAPRCへの参加を承認されたと説明されております。
2014年からJAF(日本自動車連盟)のRJ車両規定、そしてCAMS(オーストラリアモータースポーツ連盟)のG2車両がAPRCでFIAの書類なしでも走れるようになりましたが、これと同じように新しいパスポートシステムでの参戦と見られています。
日本ではランエボファイナルの販売とともにいよいよエボも終幕となりつつありますが、中国ではまだまだ火が点いたところです。いつか岡崎で輸出専用車両として製作されて、日本に左ハンドルの東南汽車エボとして逆輸入される日も来るのかな?