2017年にむけてVWポロR WRCが早くもテストを開始したということですが、よくよく考えると1年後の今ごろには最終スペックを決定してホモロゲーションの申請まであと1カ月そこらという状況ですから、けっして早いわけではありません。
それはそうと、2017WRカーは、現行マシンをDTMみたいなエアロと穴を大きくしたリストリクターでお手軽にアップデートするだけかと思っていたけど、VWの張り切りっぷりをみるに、とてもそれだけじゃ収まらないような気がしてきました!
新しいWRカー規定がガラリと変わってしまうと開発予算がかなり掛かってしまうため、すべてのマニュファクチャラーの同意のもとで現行規定をほぼ踏襲しようという話の流れだったわけですが、どうにもVWは全部をゼロベースからやり直す気満々ですよ。エンジンだって、36mmエアリストリクターに対応させるために完全一新したほうがいいに決まっているわけですから!
いずれにしても、新WRカーはフロアトンネルの大きさに関する規定も一新され、サスペンションの取り付けやメンバーの規定についても現行マシンとはまったく一致しないようですし、新旧マシンがほとんど中身が同じだというのは幻想にしかすぎないように思えてなりません。
とくに380馬力のエンジンをこの短いホイールベースの4WDマシンに載せてデカいエアロをつけるという変態的なレイアウトをまともに走らせるためには、シャシーの開発にかなり時間もお金もかかりそうです。
そういえば、ヒュンダイはこれから2016年マシンを作って、そのあと2017年のマシンを作る計画ですが、大丈夫なんですかね? これじゃあ、いつまでたってもVWに追いつけない気が・・・。