オット・タナクがエストニア選手権の最終戦にKP-61スターレットで出場、S2000やR5マシンに続いてSS3では3番手タイム、初日6位でフィニッシュという衝撃の速さをみせてくれました。
けっきょくブレーキトラブルでリタイアしちゃいましたけどね。
ボンネットのパワーバルジ、巨大なラリータイヤ、エンジンもサスペンションもかなりいじっているようなので当時風に言うなら、スターレット改! 2T-Gかなんか積んでるのかな? それともランエボをカモる速さだけに、3SG-TEでも積んでるんでしょうか?
それにしても30年くらい前のマシンがいまも現役でラリーを走るなんて! て思ったけど、よく考えると小型コンパクトなFRラリーカーなんか絶滅しちゃったわけだから、世界中に大事にしているファンはたくさんいるってことだよね!
KP-61といえば、トヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE)創設者のオベ・アンダーソンがノルウェーの悪魔のはしご段を激走するテレビCM が有名だけど、別バージョンのCMで市販のKPがグラベルでドリフトをするCMも衝撃でした。「クルマってこんなことができるんだ」って僕も思いましたよ。
当時はサーキットでもラリーでもTRDのキットがでていたり、リジットのリヤサスに独自の改造が行われたりとか、あのCMの影響でFRの楽しさに目覚めた人が多かったはず。
そういえば、今年の東京モーターショーには、トヨタから後輪駆動コンセプトカーのS-FRが公開されます。
どんなクルマなんでしょう。最近のトヨタ・フェースじゃなくて、むかしのヨタハチ風というか、コンパクトなFRという点ではKP-61のイメージ?
86CS-R3もいよいよFIA選手権に出られるようになったし、タナクをみていて後輪駆動黄金時代の復活を確信したのでありました!