マルコムがエストニアのメディアにむけて重大なことを二つ明かしました。一つはタナクがMスポーツのメインチームを外れる可能性があること、もう一つはチームが来年、マニュファクチャラー登録をしない可能性があること・・・。いくらなんでも、VWとヒュンダイだけになったら、さみしいよね。まあ、マルコムには別の考えもあるような気もするけど・・・・
さて、タナクについては、完全にチームから離脱するのではなく、Bチームでの参戦になるのではと予想していたのですが、どうやらDMACKタイヤの支援するWRカーのプログラムになるようです。全戦ではないようですね。
速さだけなら、エヴァンスよりタナクだったのでは? という声をメールでもいただきましたが、ウィルソンは集中力の問題によって多くのミスが引き起こされたとしてタナクをかなり批判しており、瞬間的な速さだけを評価しているのではないことがわかります。
一瞬の速さだけならラトバラだってあるし、ターマックという限定された場所ならクビサだって最速かもしれません。しかし、二人ともオジエにまったく歯が立たないのは、集中力を持続させる力の違いであるように思います。
ラリーGBのラリー後の記者会見で、オジエは今季のミスがスペインでの一回だったことを明かしています。4000kmを越えるステージを走って、たった一回です! しかし、たった1回を悔やんでいる王者に比べて、ミスをくりかえすドライバーにエースの資格などないということなのでしょう。
マルコムからもらった2度目のチャンスは最後のチャンスという覚悟で今季に挑んだタナク・・・厳しい決定ですが、それほどまでに凄まじいものが求められる世界なのだということなのでしょう。