東京大学の学生たちによる海外ヒストリックカーラリー参戦プロジェクトのTeam MUSASHI。来年は1月27日〜2月3日に行われる予定のラリー・モンテカルロ・ヒストリックに5台体制で出場する予定でしたが、パリで発生した同時多発テロの影響で今回の出場を見送る決定をしたそうです。
船積み直前での苦渋の決断とのこと。この日にむけた準備や努力は中断されることになったわけですが、自由の象徴だったパリでのテロに怒ったフランスのオランド大統領が「フランスは戦争をしている状態にある」と議会で宣言し、その後、テロ直後に出された非常事態宣言の3カ月延長が議会で決まったことから考えれば、チームの参戦中止はやむを得ない決定だったように思います。
これらのヒストリックマシンがモナコのハーバーに並んだら、きっとすごかったでしょうけど、そんなことクヨクヨと悩む間もなく東大チームは方針変更を行い、モンテカルロ・ヒストリックの代わりとして、3月5〜6日にニュージーランドで行われるタルガ・バンビーナと一カ月後の4月11〜16日にオーストラリアで開催予定のタルガ・タスマニアに参戦することになったようです。各方面から正確な情報を集めて素早い状況判断をされたのはさすがであります!
ひとつ気になるのは、ACM(モナコ自動車クラブ)がイベントの開催そのものについて重大な懸念を抱いていることが感じられるという東大チームの情報です。当然のことながら、世界ラリー選手権の開幕戦自体もその対象となっているでしょう。
ラリー・モンテカルロのエントリーは18日から始まっており、一カ月後の18日が締切となる予定です。今後なにも起きずに無事に開幕戦が行われることを願うばかりです。