FIAがMスポーツのマニュファクチャラー登録を待つために、申請期限を一週間先送りにしました。

もちろん待っているのは、FIAだけではありません。本日のニュースでも書きましたが、実はMスポーツが登録しないと、マニュファクチャラーがVWとヒュンダイの2メーカーに減ってしまう以上に困ったことになってしまうのです。

WRカーのホモロゲーションは自動車メーカーがマニュファクチャラー登録を行うことが大前提になっているので、もしMスポーツがマニュファクチャラーとして登録しない場合には、プライベーターやWRCチームがフォード・フィエスタRS WRCでエントリーできないことになります。

もちろんMスポーツが14戦に出るのなら何の問題はありません。しかし、それができないのなら、FIAはマニュファクチャラーの全戦2台出場を免除するか、マニュファクチャラー登録しなくてもWRカーを走らせていいか、そのどちらかについて特例を認めるしかないのです。まあ、もうすでにMスポーツをマニュファクチャラーとして認めてしまっているのですから、いまさら堅いこと言いっこなしに・・・と、世界中から突っ込まれそうなところですが、やはりいまはまだFIAも妥協案を自ら出してはいないようです。

昨日深夜にACM（モナコ自動車クラブ）が開幕戦へのエントリーの概要を発表、Mスポーツがモンテカルロにカミリーとオストベルグの2人をエントリーしていることが明らかになっています。

もし、FIAが特例をもうけなければ、この二人ももちろん、そのほかの4台のフィエスタRS WRCのエントリーは認められないことになります。いくらなんでも、このエントリーを取り消すことをFIAは行うことはできないでしょう。しかも、そのエントリーのなかには、これまで来年の動向がみえなかったロバート・クビサも含まれているのです！

マニュファクチャラーの登録期限は25日深夜（26日朝まで）となります。モンテカルロのエントリーリストは29日に発表の予定ですが、もちろんFIAが承認しなければ発表は延期されることになるでしょう。

しかし、もしモンテカルロのエントリーリストが発表されて、MスポーツWRTのドライバーの横に、マニュファクチャラーの登録を意味する「M」の文字が記されていれば、Mスポーツがマニュファクチャラーとして認められたということになります。はたして29日、どうなりますか！