シトロエン+ミークの電撃的残留発表から一夜明けたわけですが、それにしてもトヨタのミークを見られなかったのは残念であります。
トミは、「残念ながら我々のクルマはまだ準備できてなかった」と説得材料がなかったと語っています。しかし、クルマがこれからという状況であるからこそ、どんなことをしてでも彼を説得すべきだったと思う。ただ速くクルマを走らせるだけなら、ほかにも何人か選択肢はあるかもしれないけれど、いまのトヨタにとってミークほどの適任者はいなかったのでは?
天才と言われるドライバーでも、自分の操作、クルマの挙動を的確に表現することが苦手な人が多いものです。感覚でとらえて感覚で伝えたら、エンジニアもちんぷんかんぷんでしょう。ミークは少ない言葉で的確に伝えることができる数少ない一人であるように思います。彼自身がエンジニアとしてMスポーツで設計に携わっていた経験やさまざまなクルマの開発に関わってきたことも大いに役立っているのでしょう。
ミークは来年37歳になります。マーカスは39歳まで勝っているし、オリオールもサインツも42歳で勝っています。ローブは38歳でチャンピオンになれたし、41歳でチャンピオンになったミッコラのような怪物もいるのだから、ミークにはぜひ最年長のワールドチャンピオンをシトロエンで達成してほしい。
ラリーGBの記者会見で、もし来季のシートを失ったら茂りすぎた庭の手入れをする時間ができると笑っていたけど、きっととうぶんは荒れ放題、だね。