トヨタが復帰発表を行ってから一年、ある意味では選手権の戦いよりもトヨタの進捗状況が気になる365日でした。2017年にトヨタはどのようなマシンで参戦するのか、あと一年先が待ち遠しい年の暮れではありますが、今年も最後のニュースはトヨタに関するものとなりました。
マキネンがローブと極秘の話し合いを行ったかもしれないとの情報です。
最高の車ならトヨタは勝てるでしょう。しかし、それを駆動するのは実はエンジンでもテクノロジーでもなく、人間の力です。最高のチーム、最高の司令塔、最高に良いエンジニア、最高のメカニック、そして最高のドライバー。最高の車というのは、勝利のリソースの集積のようなものだとしたら、クリス・ミークが最終的にシトロエンの残留を選んだように、トヨタにはいまのところWRCのトップレベルで実績を残した人がやや少ないとも考えられてきました。
トヨタが過去の実績やこれまでの常識に捕らわれずに若いスタッフを中心としてゼロから新しい組織で新しいクルマを目指すという方針であっても、人はやはりどこかで経験者に学び、あるいは誰かとのつながりのなかでいまのレベルの仕事をさらに磨き高めてゆく作業が必要となるはずです。
GAZOO Racingのジャケットを着たローブの姿がまだどうにも想像できないのですけど、もしローブ+トヨタが誕生すれば、学びながら成長していくトヨタにとっては最高の助っ人になるでしょうね!
なんだか夢のような話で今年も最後の日となりました。一年間、ありがとうございました。来年はラリーXが創刊してから25周年になります。ラリーファンのみなさんにとってもいい年になりますよう!