やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

コドラと書かないラリーX。

新年明けましておめでとうございます。ラリーXが日本で初めてのWRC専門誌として創刊してから、おかげさまで今年で25周年となります。

あのころ海外のモータースポーツ情報は一週間遅れで日本に届く海外の雑誌や新聞でしか知ることができませんでしたが、そんな時代に当時上司だった山口正己さんという天才編集者が「速報誌」を発明し、その怒濤の流れに乗ってラリーXも1991年に誕生したのです。

とにかく世界ラリー選手権というのは、テレビでも放送されてないし、世間ではあまり知られてないのだけれど、とにかく腰が抜けるくらいカッコいいんだ、クルマがこんなにも速く走れるものなんだということをちゃんと伝えようじゃないか、ということが創刊からの不文律の編集方針としてあったように記憶しています。コドライバーを「コドラ」と略して書くと、いかにも和製英語のなれの果てだし、まるで怪獣のようなのでラリーXでは止めようぜという方針が決まったのもそのときだと記憶しています。
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(写真はイメージ)

そんな細けぇこといいだろ、という意見があるのは理解していますが、本が創刊される時というのは、誰がどんなふうに読んでくれるのか、送り手がきっちりスクラム組んで、そのくらい細かいところまで突っ込んだ話し合いをして、それでやっと誕生するものです。どんな企画でページを構成するのかなんて、そんなことはずっと後から決まるもので、いったん生まれたあとは、生き物のようなものですから、誰が作ろうとどんどん一人で歩いてゆくものなのですよ。

そういえば、イラストレーターの和田誠さんも著作のなかで、「イラストと書かれるとパンストみたいでなんだか嫌だ」と書いていますよね。頭が硬いと言われようと、これからも僕がいるかぎりは創刊時のモットーを貫いてコドラは活字にはしないでいこうと思っています。

個人的には今年こそ時間をみつけて整備士免許をとりたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。(平出)


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