ERC開幕戦ラリー・イスラス・カナリアスはタイヤ・ドラマのラリーになりました。初日、タイヤ選択に失敗したロシアのルクヤヌクですが、二日目には異常摩耗に苦しむカイエタノビッチを抜いて開幕戦で優勝です。
こちら初日朝のルクヤヌクのタイヤ。濡れていた路面が急速に乾き、紙ヤスリのような路面でソフトを選んだ彼のタイヤはあっという間にご覧のような有り様です。
それでも最後までドキドキさせてくれたいいラリーでした。シュコダは今年もERCへのフル参戦は行わないと表明していますし、IRC時代より明らかに役者不足の傾向にあると言われていますが、二人が今回のような激しいバトルを続けてくれることが選手権の未来につながるはずです。
ところでラリー・イスラス・カナリアスの総合優勝は地元のエンリケ・クルースのポルシェ997 GT3だったことに気付いてましたか? 金曜朝のセミウェットのステージではタイムを落としましたが、あとはほとんどトップ3のタイムをマークして、ERC優勝のルクヤヌクに25秒差をつけてのフィニッシュです!
さらに地元のルイス・モンゾンのシトロエンDS3 R5を上回る速さを見せて総合4位に入ったのは、クリスチャン・マルチネスの三菱ランサーエボリューション! N4マシンがR5マシンをぶち抜きですよ!
リストリクターサイズをちょっと拡大した地元スペックのマシンとはいえ、こんなに速いエボをみせられると、N4マシンがいかに不条理ともいえるルールで骨抜きにされていたのか、よくわかります!
ぶるるー、レプソル・カラーのエボXにしびれた!