やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

天敵、現る。

セブとヘイデンがスタートのルールをめぐって観客の目の前で口論したというニュースが伝わってきました。
160428_ogier_paddon_VW.jpg
すでに紹介しているとおり、二日目を終えたあとの記者会見で、オジエは「ヘイデンは完ぺきに彼の仕事をしているが、いまのルールではそれはスポーツでも競争でも無い」と語っています。この発言に対して、会見のあとヘイデンが抗議をしたそうなのですが、ここでどのような言葉が交わされたのか正確にはわかっていません。

スタートルールはそもそもスタート順の違いによる不公平をなくすために見直されたのですが、いつの間にやら、一番速い人がなかなか勝ちにくいようにハンデを与えるルールに化け、とうとう二日間で30秒という差をつけられたわけです。そりゃあ、オジエの不満はごもっともなのですが、「スポーツではない」という発言は、明らかにラリーリーダーを侮辱するもので、怒らないドライバーがいたらそれはむしろおかしな話です。

しかし、オジエとパッドンが場外で激論したという話を聞いて、真っ先に思ったのは、どちらのルールの解釈が正しい云々ではなく、相手がワールドチャンピオンだろうと怯まずに抗議するパッドンの負けん気の強さでした。

これまでは仲のいいチームメイトが飲み込んでいた怒りの言葉を正面からオジエにぶつけるドライバーが現れたことはむしろWRCにとって歓迎では?

しかも、ヘイデンは結果的には30秒あったリードをほぼゼロにしたところで最終ステージの対決でもオジエにガチで勝利しているわけで、ローブなきあとオジエにとって久々の天敵誕生! それだけでもうファンとしてはドキドキじゃないですか! ヘイデンは精神的にじわじわと追い詰めるタイプ、チャンピオンご用心!


« 最初の一歩。
榛名山のはずが、九十九里まで長距離テスト。 »

カテゴリ別ニュース

最近のブログ

アーカイブ