S207がすごいとか、いやいや初代GC8タイプRAがいいのだよ、なんてインプレッサ・オーナーが集まると侃々諤々の議論が始まるのですが、その彼らをおいてやっぱりインプ史上最強の名車に燦然と輝くのは22B。2ドア・インプレッサ・リトナをベースに登場した初代インプWRC97をイメージして限定400台だけが世に生まれたわけですが、なんと22Bに飽き足らずに、本物の初代WRカーを手に入れた強者のオーナーさんがいるようです!
すげー! (オーナーさんの許可のもと、埼玉にある某ラリーショップさんから写真をいただきました)
シャシー番号から、ワークスチームのテスト車両のあとユハ・カンガスがニュージーランドで使ったほか、マデイラ~アイルランド~北アイルランド~ドイツ〜オランダで歴戦を戦い、日本のオーナーの元へと流れついたというわけです。
しかも、情報によれば、このオーナーはエンジンや駆動系がないボディをプロドライブから購入して、ハンドルも左から右に変更、S204のパワートレーンを移植して5年がかりでナンバーを取得したのだとか! おっ、恐るべし、その情熱!
インプWRC97ベースのある意味究極の22B? いやー、アクチュエーター1本50万×4本搭載の油圧式アクティブデフの本物を走らせるのが恐くてただ飾っておくより、このほうが骨太のワークスカーを日常の足として堪能できるのかも。
すべての22Bオーナーにも共通すると思うけど、インプWRC97の残像が強烈すぎてさ、S207がいくらがんばっても全然目に入らないオーナーがたくさんいるんだと思う。やっぱ初期のインプ・オーナーはまだ熱病にかかっているくらいに熱いです。
ちなみに、22Bは日本国内での販売のみ。いまや海外のスバルファンも血眼になって探しているため、中古車市場もますます天井知らずだとか! いつかどこかのイベントで22Bオーナーさんたちに熱い話を聞きたいものです。