前戦サルディニアでヒュンダイi20 WRCのリヤ・サイドウィンドウが軽いことを見抜いたFIAテクニカルデレゲートのジェローム・トゥケ。あわや優勝剥奪かとドッキリしたけど、どうにか5万ユーロ(およそ600万円)の罰金で許されました。
こちらトゥケ。腕組みをしている後ろ姿でごめんなさい。やっとシトロエンのサイトでプレス写真をみつけたのですよ。一年前のポーランド、シェイクダウンでクラッシュしたミークのマシンがきちんと違反なく修理されているかどうか、まさしく見落としがないよう瞬きもせずにチェックしているところです。笑いながら声を掛けられる雰囲気じゃありません。
彼を見かけるところは、サービス、タイヤフィッティングゾーン、リフューエルゾーンといった、いかにも違反が行われそうなラリーの現場だけじゃなく、ホモロゲーションのための査察(申請書類と現物のチェックのことです)にもさまざまな計測器をもって現れます。
もちろん競技用パーツだけじゃなくて、ベース車両についても製造工場のラインがあるところに出向いて査察が行われます。ベース車両の査察では、エンジンのクランクの位置を示す計測ポイントを確認するのは当たり前で、違反のボディが使われないよう、ノギスでホワイトボディの鉄板の厚さをここぞとばかりに測りまくりだとか。その数値は彼のもつファイルに記載されたあと、いつかどこかで「薄いじゃないか」と言う日が来るまで厳格に保管されます(よくわからないけど)。
そんなふうに後ろから声掛けられたら、僕ならきっと心臓止まっちゃうよ! というわけで、とってもナイスなタイミングでWRC公式サイトのwrc.comでも彼をフィーチャーした動画が公開されてます。ぜひ、ホモロゲーションの番人の仕事ぶりをチェックしてみてください!
さて、今日、スマホサイトのウィナーズダービーの賞品発送の準備をしました。今年はこれまで新しい勝者や番狂わせも多かったせいか当選者も少なかったみたい(今回の発送はこれだけじゃないけどね)。前半戦最後のポーランドではぜひがんばって予想してみてください!