やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

「現代車、優勝疾走」

と、サルディニアにおけるヌーヴィルの優勝を報じた韓国中央日報日本語版。韓国ではWRCは鉄人レースと呼ばれていると初めて知りました。パリダカみたいな認識なんでしょうか・・・おいおい、ちょっと違うぞ、とつっこみたくなりましたが、韓国最大の新聞社がこうしてWRCを報じることが羨ましいだけです、はい!
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ヒュンダイが世界選手権に参戦しているにもかかわらず、これまであまり韓国でWRC人気が高まっている、なんて話を聞いたことなかったけど、トントン拍子に勝ち始めるとなんだか報道もすこし熱を帯びてきた感じがします。

たしかにヒュンダイは速くなりました。もはや特殊な条件を除けば、それほどVWとその差はないのかもしれません。ラリー後の記者会見でも、ラトバラはマシンにもはや差がないことを認め、二日目の午後の時点ではっきりと勝てないと悟ったとアンティラは語っています。

二日目のモンテ・レルノで完璧にヌーヴィルを捕らえたと自信をみせたラトバラでしたが、反対にヌーヴィルのほうがタイムがよかったことに、彼はかなりフラストレーションを感じていた様子でした。

4年目を迎える熟成されたマシンに対して、新しい足回りとシャシーをもつ、セッティングが不完全なニューマシンがこれほどの速さをみせるのは脅威ですらあります。

ところで、ヒュンダイは今季2勝目だというのに、アルゼンチンで優勝したパッドンに続いて、今回もヌーヴィルもセカンドチームからの出場だったため、マニュファクチャラー選手権ではあいかわらずVWに70ポイントもリードされている状況です。なかなか難しいんでしょうけど、正しいノミネートが行われていたら、今回の勝利でその差は20ポイント弱まで狭まっている計算です。で、もし、今回、オジエが奥さんの出産で途中でラリーを抜け出すなんてことになってたら!

ヒュンダイの有利な状況は走行順が有利な次戦ポーランドでも続くといわれます。ちなみにヒュンダイはポーランドで初めてパッドンとヌーヴィルの二人をノミネートしています。さらに高速ステージであのロングホイールベースのマシンの真価が見られるはず。これは楽しみじゃないですか!


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時間正確なオジエ2世。 »

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