ポーランドの注目の一つはスペシャルステージのアベレージ歴代最速記録が更新されるかどうかだったのですが、今回はいまひとつ。2年前にアンドレアス・ミケルセンが歴代最速記録136.88km/hを出したビエリチュキのステージは、今年はタナクが記録した117.5km/hにとどまりました。
調べてみたら、2014年とはかなりルートが変わり、ジャンクションやストップ・アンド・ゴーのセクションが増えて、すっかりキャラクターが変わっていましたね。そして映像を見ればわかるように、あちこちのステージには干し草を丸めたストローベイルがおかれてシケインが作られていましたし、やはりラリー全体で速度を抑えるための取り組みがあったように思います。
なんといってもポーランドは昨年、観客のコントロールが不能だったためにステージをキャンセルするなどセーフティの甘さが問題になっていました。FIAは今年、アルゼンチンとともにポーランドにイエローカードを出して、改善がなければカレンダーから外す可能性があると警告してきました。
ちなみに去年のイベント最高速度はSS2グルクウォ・ステージの131.10km/h、今年はSS8シフィエンタイノの128.10km/hが最速、と思ったら、ルビエボのステージで行われたシェイクダウンでオジエがこっそり叩き出した134.58km/hが今回の隠れ最速記録でした!