一年前、ラリー・エストニアに出場する直前に一般道の交通事故で両足を骨折して休養していたヴァシリー・グリアジンが、やっとERCに帰ってきました。
小さなイベントでリハビリを兼ねて走ってことはありましたが、なにより去年走りたかったエストニアで競技に復帰することだけを願ってきたリハビリを続けてきたそうです。
左がヴァシリー、右がニコライ。仲のいい兄弟です。
兄のヴァシリーは、2014年に20歳のときにラトビアで行われたERCラリー・リエパーヤでエサペッカ・ラッピを抑える速さをみせてコリン・マクレー・トロフィーを受賞、その速さが世界に知られました。
グリアジンはロシア生まれでロシア育ちですけど、競技ライセンスをラトビアで取得して17歳からラトビアをはじめ、エストニアやロシアのラリーで鍛えられてきました。
そういえば、エストニアで総合優勝した22歳のシルマチスもラトビア出身ですよね。去年のいまごろまではヴァシリーのほうが有名でしたが、あれよあれよという間にかなり差を付けられちゃいましたね。一年経って19歳の弟のニコライもERCジュニアでそこそこ活躍し始めているし(今回もジュニア2位の目前で横転しちゃったけど)、ラトビアにはいいドライバーが育ちつつありますね。
「一年前の続きをやっと始めることができたことがうれしい」と語っていた兄ヴァシリー。まだ再手術をしなければならないそうですし、エストニアでも完調とはいいがたい結果でしたが、ライバル、そして弟の活躍がいい刺激になったでしょう。またふたたび素晴らしい走りをみせてほしいものです!