オリンピックが始まり、なにかと国旗を見るようになりました。そういえば、とラリー・フィンランドのゴール地点の奇妙な光景を思い出しました。クリス・ミークが優勝したにもかかわらず、そこにはユニオンジャックの旗は一枚も翻ることなく、たくさんのアイルランド国旗が振られていたことを。
緑、白、オレンジのアイルランド国旗。おそらくアイルランドのウォーターフォード出身のクレイグ・ブリーンが初の表彰台を獲得したことを祝うファンと、それからミークのコドライバーであるアイルランド出身のポール・ネーグルのために降られたものだと思いますが、それとも北アイルランドのダンガノン出身のミークも、アイルランドの人たちから見たら、すこしは祖国の人になるのでしょうか?
英国国旗は、北アイルランド、イングランド、ウェールズ、スコットランドの4連合国の国旗を組み合わせたものです。北アイルランドの人たちのアイデンティティもそこに含まれているというわけです。
こちら、北アイルランド国旗とされるこのセントパトリック旗。
しかし、こちら実は北アイルランドでは国旗として過去に用いられた歴史はないのだそうです。
こちらが北アイルランドの人たちにとっての北アイルランド国旗。FIFAでは北アイルランド代表チームの旗として使われています。しかし、スポーツイベントではお馴染みなのに、公式の場に使用することはイギリスでは禁じられているのだそうです。・・・難しい話ですねえ。