ラリー・チャイナの開催がかなり厳しいという情報が入ってきました。
7月中旬の水害によって発生した崖崩れや道路の陥没がステージのいたるところで発生しているため、ルートの見直しが必要になっているというニュースについては8月6日のニュースでお伝えしたとおりです。
WRCセーフティデレゲートのミシェル・ムートンが中国にすっ飛んでいたそうで、道路を管轄する地方政府にも災害のための復興の予算などなく、ましてやラリー主催者にはそのような大がかりな土木工事をする資金などあるわけもなく、かなり大胆にルートを変更するなど打開策を講じて開催を準備するとの話でした。
・・と、ここまでが先週までの情報。関係者によれば、ラリーガイドが出てからこれほどまでルートが大幅変更されるのは前代未聞というレベルだったとのこと。それでも、ダメージの少ないステージでは修理も始まったもっと情報もあったそうですが、木曜日の段階では工事もストップしているそうです。なんとか8月9日のラリーガイド2でリルートが明らかになるかと思ったけれど・・・。
突然の災害なんだもの対策がすぐに出来ないのは仕方ないかもしれないけれど、早い段階から地方政府からの支援が得られればなんとか開催できたんじゃないかと悲観的になっている関係者もいるようです。
しかし、いずれにしてもキャンディデートイベントで安全性にさまざまな問題があったにもかかわらず、ミシェルのお墨付きはあったにせよ、解決したのかどうかわからないままカレンダー入りが決まった経緯と将来性を考えれば、2017年にむけてきっちりと準備を整えるほうがいいのではないかなという気がします。
中国出身のWTCCドライバー、マア・チンホアとアダプタ・モータースポーツがチャイナ参戦に向けてノルウェーで準備を開始しましたが、母国でのWRCデビュー戦になるはずだっただけに、キャンセルになればがっかりでしょうね。
情報筋によれば、この週末にもラリー・チャイナに関する新しい情報が公式発表されるとのことです。