ポロR WRC2017の最終スペックがテストを開始しました。とりわけ、吊り下げ式となってリヤのオーバーハングから飛びだしている巨大なリヤスポイラーによって全体的に獰猛な姿に生まれ変わりました。
前から見るとアウディ・スポーツクアトロで、後ろから見るとMGメトロ6R4のようです。まさしくグループBのような迫力!
ただワイドになっただけじゃなく、もろもろ新しいエアロの試みがあちこちに。ホモロゲーションの申請までおよそ一カ月となり、そろそろこれまでライバルたちには知られたくなかった空力的な秘策を公開というわけです。
ボンネットに開けられた開口部もこれまで左右だけでしたが、センターにも穴が開いているようですね。また、リヤのディフューザーは下からだけでなく、バンパーの左右に開口部を開けて空気を抜いているようです。マフラーもセンターに変更されていますが、これらはもっともアグレッシブな空力フォルムをいち早く取り入れたトヨタ・ヤリスWRCから奪った手法と言えるかもしれません。まさしく空力戦争というわけです!
最終スペックでいちばん目についたのは、クラッシュの衝撃からクルーを守るために厚みのあるドアに変更されたこと。安全が一番です。FIAに感謝!