ペター・ソルベルグが敗れ、エクストロームが今季の世界ラリークロス・チャンピオンに輝きました。エステリンクRX最終日の予選の速さをみるかぎり、けっしてペターが衰えたわけではないことがわかりましたが、世界選手権として誕生して以来3シーズンが経ち、新しい時代がそこに迫っていることを強く印象づけるシーンがありました。
ファイナルレースに初進出したルーキーのケヴィン・エリクソンがみせた、1コーナーのごぼう抜き!
ペターとエクストロームという選手権を争うフロントローの2台が完璧なスタートを切ったにもかかわらず、
後方2列目からスタートしたケヴィンがアウト側から襲い掛かります。
首位のソルベルグさえ上回るコーナリングスピードで、
まるで競艇で言うところの逆転技マクリのように
真横になりながら鮮やかに1コーナーで首位に立ってみせたのですっ! (写真すべて:オルスベルグMSE)
オルスベルグMSEから今年、初めてトップカテゴリーにフル参戦した20歳。チームオーナーであるアンドレアス・エリクソンの息子ではあるけれど、親の七光りではなく、子どものころからきっちりと運転術を叩き込まれてきたモンスターです。
タイトルを逃したペターも呆れて笑うしかなかったスーパーコーナリング。こんな活きのいいやつらが出てくるんだもの、そろそろペターにもワークスチームのサポートがほしいところです。
おそらくFIAが選ぶ、この一年のスペクタクルシーンに選ばれるんじゃないかとも思うくらいの衝撃の1コーナー、ラリーXのスマホ動画コーナーでも映像を公開中であります!