やっぱりラリーが好きなのだっ!〜編集代表のラリーな日々ブログ〜

トヨタ、ハンニネンを選ぶ。

復活トヨタのファクトリードライバーとしてハンニネンの名前が発表されました。メインテストドライバーだった彼には、早い時期から当確との情報もありましたが、これまで厳しい時代を送ってきただけにどのような思いで彼が契約書にサインをしたのか、想像するだけで本当に胸が苦しくなります。
161018_hanninen_toyota.jpg
ファクトリードライバーになることを夢見て、毎年多くの新しいドライバーが現れ、そして消えていきます。ワークスドライバーになることがどれほど困難であり、そこに選ばれることがどれほどの喜びであるかは、消えてゆくドライバーの数をみれば想像がつきます。

ハンニネンもそうですし、シトロエンのシートを得たブリーンにしても、ヒュンダイの重要なメンバーとして定着したパッドンにしてもすべてここまで順風満帆だったわけではありません。2011年から2012年にかけてSWRC(現在のWRC2)で鎬を削ってタイトルを争いながら、みんなワークスのシートがなかなか得られず、一度は消え、ある者は完全に消え、そして地獄から力強く再生を果たしたドライバーだけがここに辿り付いているのです。

ハンニネンも完全に終わったドライバーの一人でした。ヒュンダイのドライバー争いに敗れ、この非情な世界で彼のいる場所はなかったようにも思われた時期もありました。

ユホがどれほど必死にトヨタの開発に取り組んできたのか、この笑顔をみれば分かります。寝ても覚めてもいまはラリーのことだけしか考えられない男がここに一人帰ってきました。がんばれ、がんばってほしい。モンテカルロまであとわずか3カ月!


« オジエ、チャンピオンおめでとう!
時代を抜き去った20歳のコーナリング。 »

カテゴリ別ニュース

最近のブログ

アーカイブ