先週末のスペインでセバスチャン・オジエが2016年のワールドチャンピオンに輝くことになりました。
それにしても強い。強いなあ、チャンピオンは! 誰もがオジエのシャンパンファイトを見て、そんなふうに呆れかえった週末になったのでは?
マディな金曜日もオジエは慎重なスタートだったし、路面が湿っていた土曜日の朝もそうだったし、ひょっとしたらダニは逃げ切れるかもなんて思ったんですけど、セーフティと綱引きしながらもここまで速いなんてねえ。
パワーステージでも昨年痛い目に遭った排水のためのイン側の路肩を踏まず(ひっかければ速く走れそうなんですけどね)、安全に、流れるような走りできれいなラインを描いて。まるで流しているかのように見えるのに、あれだけ踏んだラトバラと1.6秒しか違わないなんて! あんまり無理をしなくても速い。速く走らなくていいので無理をしなくて済む、そんなところに、オジエの余裕を見た気がしました。
厳しいスタート順で今年いじめられたオジエ。これだけの強さを見せられちゃうと、FIAも来年にむけてさらに新しいルールで縛りたくなったかも! それだけは勘弁を!