来季のシトロエン・ドライバーに決まったルフェーブルが、火曜日から始まったラリー・デ・エスパーニャのレッキに元気な様子で参加しています。よかった!
ヌーヴィルのヒュンダイ残留の理由について、ベルギーメディアは金銭の勝利だと推測しています。しかし、彼は数週間前に選択肢からシトロエンを外したと明かしていますが、その真相は定かではありません。
しかし、こうやってミーク、ブリーン、ルフェーブルという来季のシトロエン・ドライバーがずらり勢揃いすると、このパズルは実にしっくりと収まっているように見えます。
プジョーUKで足がかりをつかんだミーク、ラリーアカデミーでデビュー間もない208 T16でチームと苦楽をともにしたブリーン。「ワークスドライバーは僕の夢のすべて」だと語ったブリーンのコメントなんて、チームのみんなが聞いたら泣いちゃうよ。そしてシトロエンが時間を掛けてじっくり育て上げたルフェーブル。いずれも若いころからPSAグループの小さなマシンでガリガリに揉まれ、泣き笑いをしながらここまで必死に辿り着いたドライバーたち。つまりPSAグループの畑で育った自慢の野菜のようなものなのですよ。
シトロエンがヌーヴィルにどのような条件を出したのかわかりません。この布陣にヌーヴィルがいたら、「人を育てるPSA」というカラーは少し薄まってしまったように見えるかもしれません。やっぱり同じ釜のメシを食べた人と人の絆のほうをシトロエンも選んだのかも知れないなーと思うわけであります。
チームとともに育った人といつまでも大切につながる感じは、いまのGAZOO Racingにも共通するところがありますが、フランスも意外に浪花節なんですかねぇ。改めて上の写真を見返しても、やっぱりシトロエンは人が育つことが誇りだと考える自動車メーカーなんだという気がしました。