素晴らしいミケルセンの優勝で2016 年シーズンが幕を閉じました。最後のサービスではドライバー、メカニック、エンジニアたちがみな目を赤くしてこの別れを惜しんでいましたね。ああ、もったいない、こんなに一体感のある素晴らしいチームなのにねえ。
ミケルセンは最後の記者会見で「今年は選手権のためにいかなるリスクも取らない」というチームとの約束があったと明かし、彼はここで「どれだけ僕らが速いのかここで見てみたかった」と語りました。最後の一戦でとうとうその封印を外したというわけです!
それにしても、彼の速さの前にオジエがプレッシャーを感じていたとは信じられない! 昨年のスウェーデンで起きたことの反対のことが起きたわけです!
昨年のスペインのミケルセンの初優勝は、オジエが勝手にミスをしたものでしたし、彼の2勝目のポーランドもタナクのパンクによってもたらされたものです。しかし、今回はまったく同一の条件でオジエと戦い、実力で打ち破ったといえるでしょう。まさしく3度目の正直というわけです。
いやー、これはおもしろくなってきましたよ。殻を一つ破ったミケルセンが来年以降どんな走りをみせてくれるのか本当に楽しみになりました。なのに、ああ、こんないいドライバーのシートがないなんて!
ミケルセンはラリーのスタート前、自身の2017年について、「まずはオジエがどこを選ぶか様子をみなければならない」と語っていますが、今回の勝利で各チームの首脳陣たちの評価もかなり変わったはず。トヨタはフィンランド人ドライバーでチームを結成するなんて言われているけど、こんないいドライバーを放っておいていいのかな? いい具合に仕上がってますよ!