「世界でもっともラッキーな犬」と題されたラリー動画が話題になっています。
ラリーのコースをテクテク歩く一匹の犬に迫りくるラリーカー、あっ危ないっ! て思ったら、なんと次の瞬間、奇跡的にも!
ボリビアで開催されたラリー・サンタクルーズでの出来事。ぜひ動画サイトでチェックを!
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ラリーのコースをテクテク歩く一匹の犬に迫りくるラリーカー、あっ危ないっ! て思ったら、なんと次の瞬間、奇跡的にも!
ボリビアで開催されたラリー・サンタクルーズでの出来事。ぜひ動画サイトでチェックを!
ルクヤヌクが、あのランサーエボリューションを売却したそうです。昨年のラリー・エストニアでR5マシン勢を破って、世界最速のグループNマシンとなった、あのランサーです。
あの時の平均速度は123.60km/h !
この記録は、今年のラリー・フィンランドでクリス・ミークが打ち立てた平均126.60km/hの史上最速記録と比べても大差ないもので、WRCの歴代記録トップ3に匹敵するものです。
ERC初優勝を飾った大切な思い出のあるマシンだし、手元にも置いておきたかったのでしょう。けれど、それより未来のために参戦資金に充てたというわけです。
先週末、シュコダのホームイベントのチェコで開催されたラリー・ズリーンで、シュコダ・ワークスのコペツキを心底震え上がらせたルクヤヌク。そんなエピソードもあったので、なんとか優勝してもらいたいもんだ、なんてすこし肩入れしてタイムチャートを追い掛けたんですが、まさか最終ステージでまたしてもクラッシュとはっ!
泣きそうになるのを、二本の指で強引に笑顔をつくってフィニッシュ! ここでがっちり2位に入っておけば、カイエタノビッチがリタイアしているだけにまだ王座のチャンスもあったのだろうけどね・・・。なんて言ってもしょうがない。彼のなにがいいところかって、やっぱり最後まで勝利を諦めないこと。結果は結果。いつか必ず報われる日がくるはず!
世界初の自動運転のマシンによるカーレース「Roborace(ロボレース)」が来年からスタートするということで、先ごろそのテストカーが公開されましたね。
これは開発用の車両のため、コクピットがありますが、本番のマシンはもちろんないのでしょう。どんなマシンになるんでしょうね。
しかし、人工知能vs人工知能のレースがどんなふうになるのか興味はあるのですが、このレースを一体、どうやって楽しんでいいのか僕にはよくわかりませんっ。演算処理速度やレーダーやセンサーなどの技術対決になるんでしょうけど、ここで磨かれた技術がいつか市販車の自動運転技術を高めるのに役立つんでしょうね。
そういえば、昨日、ホンダの新型NSXが発表されましたね。ものすごいと言われているエンジン+モーターの加速性能も気になるわけですが、それとともにバッテリーを積んだ1700kgを越えるスポーツカーでどうやって軽快なハンドリングを実現しているのか興味津々です。
どうやらダンパーの中に金属粉が入っていてスポーツやサーキットなど走行モードに応じて減衰が変わるらしいですね。WRカーのサスペンションみてると、機械的な仕組みでも思い通りに動く足を実現できそうにも思えるけど・・・・。
そのうち自動運転化されちゃって、寝ながら最速のコーナリングを楽しむスポーツカーが市販される時代がくるのかな。そのころにはもうクルマが愉しかったなんてノスタルジックな記憶だけのものになってんでしょね。
ラリー・チャイナがキャンセルとなったことで、オジエが次戦ツール・ド・コルスで4年連続のチャンピオンを決める可能性がでてきました。
オジエはグラベル・ラリーで苦戦が続き、半年あまりも優勝できないという前代未聞の厳しいシーズンとなりましたが、ドイツで今季3勝目を飾り、残りがあと4戦となったことで、オジエは次戦のコルシカを終えて、ライバルたちに85ポイント差をつけていればタイトルを決めることができます。
オジエはドイツを終えて、現在、169ポイント。もしオジエが次戦のコルシカで今季4勝目を飾って、さらにパワーステージで勝利した場合、合計で197ポイントを獲得することになり、ライバルたちがこの時点でチャンピオンの可能性を残すためには113ポイントを獲得できてなければなりません。
オジエが次戦で優勝したときに、ミケルセンが8位に入れなくて、ヌーヴィルとパッドンが4位に届かなければオジエのタイトルが決まります。
いま現在、そのほかに数字の上でタイトルの可能性を残すのは、ラトバラ、ソルド、マッズの3名のみですが、いずれもオジエが次戦で優勝を飾った場合にはノーチャンスとなります。
もちろん、こうやって条件を考えると、次戦で決まる可能性はかなり低いとは思いますが、彼は今年の目標の一つに、昨年メロメロに終わったコルシカでの勝利を挙げていますから、ありえないとは言い切れない?
昨年は第10戦で王者を決めたオジエ、さて、今年はどこで決めるでしょうね?
オジエが半年ぶりの優勝です。いやー、長かったですね。ひょっとしたら勝ち方忘れたんじゃないかと心配させましたが、あのような不安定な路面で何度もタイヤ選択のミスをしながらリードをキープしたのはさすがでした。
この半年、優勝するチャンスを与えられなかったオジエですが、「勝ったことより競い合うことができたことが最高だ」と語っています。やっぱり彼はファイターだよねえ。
今回のドイツをもってチームを離れることが決まっているボスのカピトにとっては、オジエからの最高の贈り物になったと思います。
ゴール後、VW のホスピタリティには「MANY THANKS & ALL THE BEST」と書かれたで特注のチョコレートケーキが用意され、カピトがうれしそうにしたその瞬間、ホームイベントでいいところなかったラトバラからも贈り物!
2014年のスウェーデンでラトバラが優勝と300回目のステージ勝利を獲得したことを祝して、カピトからケーキが贈られたそうですが、そのケーキでラトバラは顔をクリームだらけにしていたのだそうです。これはその仕返しというわけです!
まちがいなくカピトへの最高の贈り物になったはず! 涙ぐんでいたのはケーキが目にしみたせい?
パンツァープラッテの長いステージでルフェーブルがクラッシュ、コドライバーのモローともども病院に搬送されるアクシデントが起きました。
マシンの損傷がかなり大きく、モローが閉じ込められているという一報にサービスは緊張した空気に包まれたようですが、二人の命に別状がなくて本当によかった。
WRC公式サイトのwrc.comではインカー映像を公開していますが、さすがに立ち木に正面から激突するシーンはカットされています。
バウムホルダーの軍事演習地を使うため、コース脇にはヒンケルシュタインという戦車ためのクルマ止めが多数埋まっており、ステージが湿っていると本当にワンミスが命取りになるわけです。
そのような軽々しい言葉を使うべきではないのでしょうけど、2004年にインプレッサを大破させたペターのアクシデントも本当にヒヤリとさせるものでしたし、2010年にもデュバルが事故したときにはコドライバーのジローデが肋骨を3本折っています。
一度クラッシュが起きればクルマの大破は避けられないことから、これまでにも危険すぎるという避難の声が上がってきましたが、今回のアクシデントも本当に危ないものでした。
すでにモローは足首を緊急手術したそうですが、ルフェーブルともども早く復帰してもらいたいものです。
さあ、ドイツには残されたのはわずか60km、オジエが半年ぶりの優勝にむけていよいよ最終日のスタートであります。
ラリー・ドイッチュランドの初日を終えてトップに立ったミケルセン。二日目は「ビッグチャレンジになる」と覚悟を決めています。
ミケルセンの前に立ちはだかるのはさまざまな試練の舞台となってきたパンツァープラッテであります。ドライでもトリッキーなこのステージ、ましてやウェットになったら? 現地の天気予報をチェックすると、夜のうちに雨がパラつき、今日も小雨が時折降るようです。濡れた石畳はつるつるになってヒンケルシュタインの餌食にせんと待ち伏せています。
しかし、なんといっても相手は久々の勝利に餓えているワールドチャンピオンであります。昨年、ヤリ-マティをわずか2回の走行で22秒も突き放したパンツァープラッテで今年もまた腰が抜けちゃうような速さをみせてくれるでしょうか?
やっぱりオジエがぜったいに勝てないとわかっているラリーより、勝負に絡んでくる気配がムンムンしているほうが、圧倒的に楽しみですよねえ! 僕らも、誰かがオジエを倒そうとしてビッグチャレンジをするのを見たいんですよ!
土曜日の最初のステージは現地時間8時20分(日本時間15時20分)スタートです。みせてもらいたいものです、ビッグチャレンジ!
いよいよラリー・ドイッチュランドがスタートであります。昨日の会見でオジエが生き生きとした声で「やっとターマックに戻って来られてホッとしている」と語っていたのがいろんな意味で印象的でした。
シェイクダウンではラトバラとミケルセンが最速タイムを分け合い、いつまでもナンバー2やナンバー3に甘んじているわけではないという二人が強い意志をみせるいっぽう、昨年のウィナーであるオジエも「セットアップは完璧」だと言い切り、この一戦でチームを去ることがきまっているヨースト・カピトに最高の贈り物をしたいと語っています。
シェイクダウンからフォルクスワーゲンが早くも速さを証明した恰好ですが、天気がやや下り坂との予報がでているだけに果たして・・・。
そういえば、ダカールでお馴染みのカミオン、レッドブル・カマズとラトバラがオウニンポウヤで追いかけっこをした動画がレッドブルから公開されていますが、ご覧になりました?
大きなトラックのジャンプは本当に迫力があります。ラトバラも背後から迫るカマズに思わず鳥肌が立ったと明かしています。まだ見てない方はぜひYouTubeでチェックを!
暑さですこしダウンしていましたが、今日から仕事復帰します。速報もお付き合いください。宜しくお願いします。ドイツのSS1はもうまもなく、現地10時6分(日本時間17時6分)スタートであります!
ラリー・チャイナの開催がかなり厳しいという情報が入ってきました。
7月中旬の水害によって発生した崖崩れや道路の陥没がステージのいたるところで発生しているため、ルートの見直しが必要になっているというニュースについては8月6日のニュースでお伝えしたとおりです。
WRCセーフティデレゲートのミシェル・ムートンが中国にすっ飛んでいたそうで、道路を管轄する地方政府にも災害のための復興の予算などなく、ましてやラリー主催者にはそのような大がかりな土木工事をする資金などあるわけもなく、かなり大胆にルートを変更するなど打開策を講じて開催を準備するとの話でした。
・・と、ここまでが先週までの情報。関係者によれば、ラリーガイドが出てからこれほどまでルートが大幅変更されるのは前代未聞というレベルだったとのこと。それでも、ダメージの少ないステージでは修理も始まったもっと情報もあったそうですが、木曜日の段階では工事もストップしているそうです。なんとか8月9日のラリーガイド2でリルートが明らかになるかと思ったけれど・・・。
突然の災害なんだもの対策がすぐに出来ないのは仕方ないかもしれないけれど、早い段階から地方政府からの支援が得られればなんとか開催できたんじゃないかと悲観的になっている関係者もいるようです。
しかし、いずれにしてもキャンディデートイベントで安全性にさまざまな問題があったにもかかわらず、ミシェルのお墨付きはあったにせよ、解決したのかどうかわからないままカレンダー入りが決まった経緯と将来性を考えれば、2017年にむけてきっちりと準備を整えるほうがいいのではないかなという気がします。
中国出身のWTCCドライバー、マア・チンホアとアダプタ・モータースポーツがチャイナ参戦に向けてノルウェーで準備を開始しましたが、母国でのWRCデビュー戦になるはずだっただけに、キャンセルになればがっかりでしょうね。
情報筋によれば、この週末にもラリー・チャイナに関する新しい情報が公式発表されるとのことです。
カナダRXのゴール後、ストレートで減速していないマシンにオカマ掘られ、病院に搬送されたペター。
世界ラリークロス選手権のインターネットライブが、マルクルンドが姿勢を乱して激突の寸前のヒヤリとさせるシーンでカメラを切り替えていたので、かなり危険なクラッシュだったのではないかと懸念していたのですが、骨折などの問題はないと発表があり、ほっと一安心しました。
日本時間では早朝だったので眠い目をこすりながら、新しい情報を待っていたのですが、本当に深刻な事故でなくてよかった。
長いストレートの終わりの、1コーナーの外側にはメインスタンドが設けられているため、観客たちの声援に応えるためにティミー・ハンセンがマシンをストップ、後続のマシンが次々とスピードを緩めたことに気付かなかったマルクルンドがあわててブレーキを踏んだもののウェットな路面でスリップしてしまい、ペターに激突したというわけです。
ノルウェーメディアによれば、ペターは40km/hで走行していたところに、マルクルンドは142km/hで激突してきたとペターが語っていると伝えています。いちばんひどいのは背中の痛み、そして首と足と肘に打撲による痛みがあるそうですが、骨折はないとのこと。いつものようにファンサービスのために、シートベルトを外して、ハコ乗りなんてしようとしていなくて本当によかった!
満身創痍のエンディングになりましたが、選手権のリードも取り返すことができたし、なにより誰もがこの週末、ドライ路面でのペターの速さについていけなかっただけに後半戦では期待できるような気もします。
次戦は1カ月近く先のフランスRX。身体にもマシンにもかなりのダメージがあったはずですが、きっちり休んでしっかり直してもらいたいところです! メカニックは休んでいる暇はないと思うけどさ・・・。
オリンピックが始まり、なにかと国旗を見るようになりました。そういえば、とラリー・フィンランドのゴール地点の奇妙な光景を思い出しました。クリス・ミークが優勝したにもかかわらず、そこにはユニオンジャックの旗は一枚も翻ることなく、たくさんのアイルランド国旗が振られていたことを。
緑、白、オレンジのアイルランド国旗。おそらくアイルランドのウォーターフォード出身のクレイグ・ブリーンが初の表彰台を獲得したことを祝うファンと、それからミークのコドライバーであるアイルランド出身のポール・ネーグルのために降られたものだと思いますが、それとも北アイルランドのダンガノン出身のミークも、アイルランドの人たちから見たら、すこしは祖国の人になるのでしょうか?
英国国旗は、北アイルランド、イングランド、ウェールズ、スコットランドの4連合国の国旗を組み合わせたものです。北アイルランドの人たちのアイデンティティもそこに含まれているというわけです。
こちら、北アイルランド国旗とされるこのセントパトリック旗。
しかし、こちら実は北アイルランドでは国旗として過去に用いられた歴史はないのだそうです。
こちらが北アイルランドの人たちにとっての北アイルランド国旗。FIFAでは北アイルランド代表チームの旗として使われています。しかし、スポーツイベントではお馴染みなのに、公式の場に使用することはイギリスでは禁じられているのだそうです。・・・難しい話ですねえ。
幕張メッセで開催されているオートモビルカウンシルに行ってきました。ミュージアムからもってきた貴重なクルマを間近で見るチャンスでもあり、ショップさんによる展示車の販売もありーのという、大人のモーターショーなのであります。
いきなりカーナンバー11をつけた日産のR380がお出迎えであります。
ボクサーエンジン50周年をテーマにしたスバル・ブースに鎮座する「栄21型」に釘付けになりました。
空冷2列星形14気筒。最高性能だけを求めた中島飛行機の技術者たちの仕事にただただ見とれてしまいました。
裏側の排気系もじっくり眺めてください。
本日、じつはもっとも注目していたのは、国内初公開のアバルト124スパイダー!
日本でも10月8日から発売、価格は6速MTが388万8000円と発表されました。ラリーカーの登場はまだなんですかね?
さてさて、ラリーカーの展示が少ないなかで、気になったのは、マルティニカラーのフェラーリ308GTB。
海外でも308GTBラリーカーは人気急上昇中。アルゼンチンやヨーロッパでもお金持ち相手にこのマシンの製作を開始したファクトリーがありますが、勇ましいグループ4仕様のフェンダーをもつこのクルマは日本国内で製作されたそうです。価格は2650万円。すでに3台の発注があるのだとか!
そのほかにも貴重なベントレーやジャガーやらがたくさん展示されていたり、即売されていたりしました。古いクルマの値段が上がってしまうのは仕方ないことかもしれませんが、トヨタ2000GTが1億円ですよ。またバブルな時代になったもんですねえ・・・。
高いクルマばかり見ちゃうと、赤い革シートをもつカローラ50周年車がなかなかチャーミングに見えましたよ。スポーツなカローラというには、かなり立派なサイズですけど!
オートモビルカウンシルは、7日(日)まで幕張メッセで開催されています。入場料(当日券)は大人が2500円、学生(小学生~高校生)が1500円となります。
すでにニュースではお伝えしましたが、7月末にドイツで行われたヒストリックラリーカーの祭典アイフェル・ラリー・フェスティバルに幻のグループSマシン、アウディ・スポーツ・クワトロRS002が登場。初めて観客の前を走ったそうです。
動画を見ましたが、ちっちゃいクルマなんですね。
トヨタ222Dも展示されたみたいですし、50台を超えるグループBマシンをはじめ、160台もの貴重なヒストリックラリーカーが大集結! 元気に走るワルター・ロールやミキ・ビアジオン、スティグ・ブロンクビストといったスーパースターのデモランをはじめ、腕に覚えのあるアマチュアが世界中から大集合。すっかり大きな規模のイベントに成長してきましたね!
それにしても、30年近く前のラリーカーが、こんなにもたくさん残っていて、しかもガンガン走っちゃうなんて新いられないですよね。メーカーが所有しているクルマはともかく、ほとんどのオーナーは、かなりメンテナンスに苦労しているはず。当時の部品だって限られているでしょうし、きっと一台一台にものすごい苦労があると思うなあ。お金持ちが多いってことじゃなくて、そういう苦労をものともしないタフな情熱が必要だと思う。ヨーロッパはすごいなあ。
大好きなメトロ6R4も一台元気なやつが走っていると思ったら、マルク・デュエツでした。
ラリー・フィンランドについても、いろいろ紹介したいこともあるのですが、今日は書きそびれてしまったこの話題から。
トヨタUKが、『頭文字(イニシャル)D』(しげの秀一作)に登場した「藤原とうふ店」のハチロクをイメージして、GT86をベースにしたコンセプトマシンを製作したという話は先日もご紹介したわけですが、なんとそのイメージ動画も公開されました。
左側通行のイギリスの峠道も、群馬あたりをほうふつとさせます。
しかし、助手席に載せたタッパーに入ったお豆腐は、配達するというより、パシリでお使いに行って買ってきた感があります。
しげのさんは、いまはJK野球の漫画を連載されているそうですが、拓海のその後のバリバリなラリーストーリーを描いてもらいたいものです。ひょっとしてTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムのメンバーの一人として登場? ・・・なーんてさ!
最終ステージのゴール後、「ここまで長かった」と語って涙を抑えきれなくなったブリーン。
2012年のタルガフローリオで発生した事故をご存じのかたは、この涙の意味も、この言葉の意味もよくおわかりかと思います。
わずか10秒あまりの差にブリーン、タナク、ヌーヴィル、パッドンがひしめき、ブリーンが最終日に逃げ切る可能性は低いように僕は感じてました。かつてはほぼ同時代のライバルたちとはいえ、彼らはブリーンが暗黒の時代を過ごしているうちにレベルの違う世界を経験してきています。走行条件が味方した二日目のリードはともかく、最終日はスクラッチの同一条件です。それだけに、最終日のレンパーでブリーンが叩き出したベストタイムは本当に震えがくるほどの衝撃でした。
WRCアカデミーの時代のあの輝くような笑顔をもった少年はもうここにはいません。さまざまな苦悩のなか、彼はすでに大人の顔に変わっていました。
ブリーン、タナク、ヌーヴィル、パッドン、さらにはミケルセンも。ともに長短ありますがそれぞれにいいようがないほどの苦悩の時代を経験してきました。ほんの5〜6年前、ペーペーの若者だった彼らが、新しい時代をつくろうとしています。世界ラリー選手権にすばらしい時代がはじまっているように思いました。