エリック・カミリーがニコラ・クランジェのコンビを解消して、昨年まで組んでいたバンジャマン・ヴェイヤスとのコンビを復活させることを宣言しました。
カミリーがイケメンのクランジェと走ったのはわずか2戦。このいずれともが大きなクラッシュになったことがコンビ解消の原因ではなく、二人が向いている方向性がまるっきり違ったことがこの決定をさせたのだとカミリーは説明しています。
クランジェのプロフェッショナル・コドライバーとしての腕は確かなものです。彼は2008年にニコラ・ブイヨーと組んでIRCチャンピオンになったほか、ジュリアン・モーランとフランスチャンピオンにも輝いています。
しかし、今回の決定を聞いて、ティエリー・ヌービルが2011年のモンテで大きなクラッシュをしたあとクランジェとのコンビを突然解消したことを思い出した人は多いはず。
あのとき、ヌービルはクラッシュがクランジェのミスで起こったと語りながらも、いっぽうでコンビ解消の理由は方向性の問題だったと説明しました。
「彼は完璧だった。しかし、僕には、僕と同じ考えのコドライバーが必要だった。僕としては毎週でもコドライバーと一緒に過ごして、僕が納得いくまでマシンに乗りたいのに、ニコラ・クランジェは南仏に住んでおり、それがかなわなかった」(2011/02/21ニュースより)
そして今回のカミリーも、より高いレベルを求める自身とクランジェのやり方には違いがあったと説明しています。
「ニコラと僕はクルマのなかではとてもうまくいっていた。けれど、僕らは未来については同じラインを向いていなかった」
いまでは、鉄壁の信頼関係を築いているように見えるヌービルとニコラ・ジルスールがそうであったように、カミリーももっと本気でより高いレベルを目指そうとするパートナーが必要だと直感したのでしょう。